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Thursday, July 5, 2007

今回はちょっぴり愚痴らせて

ここ1ヶ月くらい、どうも自分のバランスがうまく保てない。「感謝の気持ち」と「笑顔」を忘れずに、勤勉にあくせく働くのを普段は基本にしている(つもり)のだが、どうもうまく行かない。それでどうも、忙しさに加えて、普段の元気なポジティブ・モードになれず、しばらくブログから遠ざかってしまった。

原因はいくつかあるのだが、メインはテメスゲン弟夫婦との共同生活である。彼らは去年暮れ、アメリカ政府から招待を受け、国会でエチオピアの国内選挙について証言するために、留学先のドイツから政治亡命でアメリカにやってきた。国会での証言、人権問題の学会などを数ヶ所終えて、国会議員の援助も終わりに近づいて(それまではワシントンDCのホテル暮らしだった)、ヴァージニア州の従兄弟の家に1ヶ月居候した後、我が家にやってきた。弟のフレオは人権団体から大学院への奨学金をもらえることがもう決まっていたため、夏に大学院が始まるまで、アメリカ生活の基礎(運転免許、労働許可証など)を整えるために我が家に数週間から長くて3ヶ月、滞在するという予定だった。3月半ば、テメスゲンが従兄弟に迷惑をかけるから一時も早く引き取りたい、というのを、「3月末の実地試験が終わるまで待って欲しい」と頼み、彼らは私が試験に出かけた直後、アラバマにやってきた。

それから早3ヶ月。労働許可証の手配や運転の練習、いろいろな送り迎えを経て、ようやく労働許可証が到着、奥さんのゲネットは近くのファーストフードで仕事をはじめ、フレオも運転免許を取り車を買った。これで自立かと思いきや、フロリダの大学院への奨学金には奥さんの生活費が含まれないということが発覚。6月はじめ、フレオに「大学院が終わるまでの一年間、ゲネットはここにおいておきます」と報告を受けた。

このあたりから、どうも私の調子がおかしいのである。テメスゲンにとってみれば、アメリカに住む唯一の身近な家族(従兄弟やおじさんは何人もいる)、しかも実の弟である。私もそう思って、毎日の食事(奥さんは好き嫌いがあり、エチオピア料理以外はほとんどしない、というかできない)はもちろんのこと、フレオの車が来るまで、彼らたちの必要なものも買出しにいってきた。クレジットカードも、私達の口座から落ちるように、彼らの名前で作ってある。私は、仕事が始まっていないとは言え(タスキギー大学での雇用は、南部のスロー・スピードでまだ書類段階)、翻訳もあるし、この1ヶ月はずっと馬の専門病院で実習していたから、毎日6時まで外である。ある日、実習から戻ってくると、「牛乳がなくてミーシャがご機嫌斜めだ」と、彼らから「報告」を受けた。朝出かけたときは、ミーシャが飲む位の牛乳は残っていたのである。ささいな事なのだが、これでぶちっと切れてしまった。自分達は家に一日いたんじゃん!

ここで文化の違いが入ってくる。エチオピアでは、家も食料もあるものを分かち合うのは当たり前。合理的なアメリカでは、居候した時から「いくら家賃と生活費を払いますか」となるだろう。日本的は、困ってる人を助けるのは当たり前だけれど、お互いに遠慮しあう性質があるから、ある程度の距離は保てるのでないか。居候している身には「居候させてもらっている」という感謝の気持ちと遠慮の気持ちがある、と勝手に私が解釈しているところに、問題が生じている気がする。

例えば、「買い物リストに書いてあったパンとジュース、買っておいたよ」と報告すれば、「みんなで食べるように書いたんだ」。私としては、「ありがとう」のひと言ですむのに、こう返されると、「みんな分かちあうなら、どうして買い物や料理などの責任や役割も分担しないのか?」という気分になってしまう。

料理もひと悶着なのである。前に書いたように、ゲネットはあまり料理をしない。いくつか上手にできる料理もあるのだが、大学では寮住まい、卒業してすぐ結婚・出国してしまったため、テメスゲンいわく「普通であれば結婚する準備でできていない状態」で結婚してしまったため、花嫁修業経験がない。フレオは元最高裁判事のエリート(エチオピア最年少の最高裁判事、最高裁判所所長)で、もちろん家のことはしたことがない。フレオはテメスゲン同様、かなり融通がきくので何でもおいしければ食べられるし、「徳子に料理を習うように」と、誰の前でもゲネットに言っている。しかし、「フレオに言われたから」とめんどくさそうに台所に来て、カレーを作っている私を見て「私ならその豆を最初に入れるわ」とか言われると、こっちも実際やりにくいのである。

こんなことが重なってきて、我が家が「心休まる楽しい我が家」でなくなってしまった。

フレオもゲネットも悪い人ではないのである。特にフレオは皿洗いを手伝ってくれたり、最近は掃除機も全部彼がやっている。言ったことは守ってくれる。ミーシャも可愛がってもらっている。こういう雰囲気に勝手にもっていってるのは、私。自分でもわかっているのだが、これがあと1年、しかもフレオなしで続くとなると・・・どうもどんよりしてしまう。

思えばタイミングも悪かった。私達はアラバマに来てから、「試験が終わったらあれをしよう、これをしよう」と楽しみにしていたことがたくさんあった。しかし、これも誘わないわけには行かないし、かといって旅行など、全員の費用を出すとなると諦めることになる。ここでまた、「あと一年続くのか」となってしまう。

共同生活があと1年続くなら、細かいこともちゃんといっておいたほうがいいと思ってやりだしたら、私の言い方が悪かったのか、「そういう言い方はよくない」と逆にゲネットに言われてしまった。これをテメスゲンにいったら、「最小限のことだけコミュニケーションをとって、あとはあまり接触点をもたないほうがいい」とアドバイスを受けた。テメスゲンは本当に人当たりがいい。必要以上のことはやらないし言わない。必要なことは率先してやる。長女器質でおせっかいな私は、どうしてもやりすぎて墓穴を掘っている。

そんなこんなで、長い愚痴になって申し訳ない。こんなに自分のムードをコントロールできないのは、滅多にないのだが、肝心なのはいつもストレスを解消する場だった家がストレスになっていること。あんまりバランスが悪くなって、何か自分の中から出さなくていられなくなってしまった。読んでる家族・友達には聞きたくもない愚痴になってしまって、ごめーん。

次回は、先週行っていたサンディエゴの旅行のことを書くよ。帰ってきてすぐ書きたかったんだけど、またどんよりムードに自分が負けてしまった・・・・。

こんな私をよそ目に、ミーシャは今日も元気です。「きらきら星」と「ABC」の歌のオンパレード!

8 comments:

Haru-mama said...

いつも元気印の徳子さんだもの、たまには愚痴ってくれなきゃ完璧すぎて怖いってば!!

職場が嫌な環境なだけだって相当なストレスなのに、憩いの場であるはずの自宅がそうだと、相当しんどいだろうね・・・。

がんばれのりちゃん、なのだ。

キムまき said...

ちょっときついよね~。それが毎日で一年はね。まるで嫁と姑みたいだよ。
きっと距離を置いてならとても良い関係で居られるのにね。あおいちゃん優しいからな~
自分がイライラすると子供にも伝わるしね。
あまり頑張れって言えないな。十分がんばってるみたいだし。
やっぱり気分転換でしょ。たまには日本に帰ってきなよ。みんな待ってるよ^0^

Noriko said...

2人と愚痴聞いてくれて、コメントまでしてくれてありがとね。なんかもう爆発しそうになっちゃってさ、書いてほとんど読み返さずに「バン」とブログに載せちゃった・・・(ちょっと反省)。周りのエチオピア人の知り合い・友達にも相談しようかと思ったんだけど、何せ家族だからさ、私が相談することで彼らたちに対して先入観もたれるとかわいそうだし、不公平だと思ってできなかったんだよね・・・。

いい人達だからさ、これで距離があったらとってもいい関係を保てられたのに、と思うと残念。2ヶ月くらいの共同生活なら、うまくやっていけたと思うんだ。今はテメスゲンに言われたように、あまり自分から話を積極的にしないように(前は今日どうだった?とかよく話しかけてた)して、距離をおくようにしてる。無視してるわけじゃないけど。前は話しかけて、「仕事がきつい」とか「疲れた」とか聞くたびにこっちまでネガティブ・ムードが伝わってきちゃってたからさ。テメスゲンも3週間の出張から帰ってきたから、この2日間くらいどうにかやれてる。

なんかさ、いい人達なだけに、こんな風に思って愚痴ってる自分が、心のせまーい、いじわるーな人間に思えちゃってさ、なんか悲しくなっちゃったんだよね。ミーシャにもいいお手本みせなきゃいけないのに。

やっぱりここは気分転換で里帰りかしら。また中学メンバーでモーニング(ハルママさん、名古屋は喫茶店のモーニングが有名なのさ)しようねー。今はビザの書類待ちだから、この夏・秋には帰るよ!

naonao said...

ちっす。先週末は3号の階段落ちで初救急車を呼んだnaonaoです。(びっくりしたけど本人はもう元気イッパイよ)

こんなにダークなあおいちゃんは珍しいもんを見た!と得な気分になってしまった。すまん。
やっぱ人間吐き出すところがないとアカンよ。ここでダークな気持ちは吐き出しといていいんだよ。

この記事を読んで、国際電話をかけようとしたのに、アラバマの電話番号分からんやんか~(=3=)ぶ~
ということで今度メールで教えてくださいm(._.)m

年を追うごとにのんきになってきているような気がする。んじゃまた。

Anonymous said...

緊急事態発生だぁ!徳子先生のことだから今頃どんどん励ましのお便りが届いていると思いますが,手紙だとどうも2週間くらいかかっているみたいなので,旦那に緊急事態なので会社からメール出してもらうように頼みました。だって,いつも愚痴をこぼしている子だったら急がなくてもいいけど,先生のような思慮深く,自己解決の能力も相当高そうで,冷静沈着,寛大な人が…これは大変。結論から言うと,フレオ夫妻にはあらゆる情報を手に入れ,あらゆる知恵を使って二人でフロリダで暮らす方法を探してもらって,卒業するまで夫婦で忍耐と努力で頑張ってもらう。だいたい奨学金に奥さんの生活費が含まれていないので置いて行くなんておかしいよ。子供じゃないんだから。自立しろよ。それに単純に一緒にいたいと思わないのかねぇ。努力はしたのかなぁ?楽を選んだ結論じゃないのかなぁ?家の中に他人が入ると統べて奥さんの負担になるよ。絶対反対。ミーシャは感じると思うよ。楽しくない,リラックスできない空気とお母さんがハッピーじゃないこと。それと,もしかしたら,今断らないと1年後に本当に出ていってくれるのかが心配。また予定が変わったり,今後何かまた困ったことがおきる度に楽な結論を選んで居候するかも。確実に,絶対,このままのゲネットの同居は腹の立つことが将来おきる。一回や二回じゃないと思うよ。でも阻止できない場合。やっぱり多民族国家アメリカの長い歴史が培った方法を選ぶべき。あの同居していたロシア人とみたいに。規則や役割も決めて口頭ではなく表にして貼っておく(やったかやらないかその表に記録するのもいいかも)。食べ物とかも,買い置きしてある物とかも別々。買い物リストには自分が必要な物を書いてもらう。クレジットカードに関しては,ちょっと信じられない。私には借用書の保証人の欄に判を押すのに等しいもの。私がもし経済的援助をするんだったら,無意識に使えるカードより現金にして,お小遣い帖の提出を要求するな。それと物は向こうからお伺いがない限り教えない,特に正解がない物,答えが一つじゃない物は経験で自分で探させるのがいいんじゃないか。子供じゃないんだから。旅行は誘わないという手もあるけど,家に一人残してると思うとなんかおもいきっり楽しめないし,一年後に2倍豪華な旅行をすることを夢見て頑張る。考えられる対策はこれくらいかなぁ。あとエチオピアと日本の文化の違いだけじゃないと思うな。エチオピアの貧しく劣悪な生活をテレビで見た事あるけど,例えば,9歳の男の子が学校にも行けず家族のために炭坑で働いてるとか。それぞれの国単位で経済的な階級ってあるじゃない。エチオピアの経済的な階級差って日本の比じゃないような気がする。エチオピアで女で大学卒業するなんて相当上じゃないのかなぁ。「結婚する準備うんねん」というくだりがあったけど,私は子供の時から家の手伝いはやらされたよ。国は違っても,庶民感覚は同じだったりするじゃない。ゲネットには感謝の気持ちはないかも。当然だと思ってるかも。それも悪気もなく。話し合っても理解し合えない事ってあるよ。それはどっちが正しいとか間違っているとかじゃなくて,深いところが違う者同士は浅いところだけでつきあった方がお互い平和な心が保てるよ。悪い人じゃなくても一緒にいたくない人であることはある。「いやだ!」と言ちゃえ! 
 そうそうこの間送ったフリクション,柔らかい紙だとうまく消えないね。でも相当売れたらしいから,バージョンアップされると思う。徳子先生がサンディエゴで煎れてくれたフレンチコーヒー,女優の工藤夕貴が推薦してたよ。紙を使わないから環境保護になるし,コーヒーの油が通るから香がいいって言ってた。今度挑戦してみようかなぁ。それから植物を育てるのは私も興味ある。野菜の育て方を紹介するテレビ番組とか見たり,観葉植物を挿し木で増やすことに挑戦したりする程度だけどね。アメリカのトイザラスに「くすぐりエルモ」売ってるかなぁ。元気にしてくれると思うんだけど。じゃ,このへんで。

Noriko said...

naonaoさん、Hirokoさんもコメントありがとう。電話番号はまた後でメールしとくよ。3号君のおでこ、もう大丈夫?

「1年置いておきます」報告の時に、「一緒に連れて行くべき」とその場で言うべきだったなと反省してる。最近は少し距離を置くようにして、少し大きな翻訳を今やってるから、買い物や料理も最小限にしてたら、自分達でいろいろやってるみたい。だから私の勝手なやりすぎが大きな原因だったかも。

Hirokoさん、いつものことながら具体的なアドバイスありがとね。そんなこんなで手紙の返事かけてなくてごめんなさい。

生活費がおりないと分かった時点で即、ゲネットは置いていくという判断だったね。マイアミは物価が高いということと、ドイツでかなり金銭的に苦労したみたいで(ドイツ政府からフレオ一人分の奨学金だったから)、ゲネットも了承している、というフレオの言葉だった。

奥さんは大きな町の中流家庭の出身で、今大都市の若者は今や大学に行くのが多いんだけど、結局、テメスゲンやフレオが大学に行った時代(10-20年前)と比べて大学出身=エリートという社会ではなくなってて、ゲネットのクラスメートの半分以上が卒業1年後の今でも無職なんだって。だから実家でほとんど居候してるって言ってたよ。それもあって、ゲネットも早く出国したかったみたい。

でもやっぱりHirokoさんが指摘するみたいに、楽できる道があると感謝も努力も必然的に少なくなるかもな、と最近思い出した。フレオは最初から労働許可証が来ても大学院の準備をするから働かないっていってたけど、ゲネットも結局胃痛でお昼のバイトをこの2週間休んでるし、夕方のバイトをいれてもフルタイム(週40時間)以下だからね。これがアパート代を出す状況だったら、そんなこと言ってられなかったんだろうなと思う。やっぱり過保護はいけないかもね、本人達のために。

とはいっても、テメスゲンは近くに弟がいてやぱり嬉しそうだよ。彼は「ゲネットだって自由にやりたければ自分で外に出るって言い出すよ」って言ってるけど、折をみてまたゲネットの今後を相談してみる。

サンディエゴでテメスゲンとロシア人のルームメートと住んでたときは、こういう問題・ストレスはほとんどなかったからさ(Hirokoさん、思い出させてくれてありがと!)、たまたま相性があんまりよくなかったのかもね。

皆さん、アドバイス・応援ありがとー。読んでるだけで気持ちが少し軽くなったよ。

Anonymous said...

お久しぶりです!
ちょこちょこ読ませてもらってます。

先生…頑張りすぎですよ(TT)
「心がせまい」なんて全く思いません=з
結婚すらしてないので、そいう同居とかわからない(><;)ですが、愚痴ったりして
ストレス出していかないと持ちませんよね…。。゚(゚´Д`゚)゚。
いつも頑張って笑顔で周りも楽しくなっちゃうようなお人ですし簡単に人を悪く思ったりしないって皆さん知ってますよっ!

私がマイナスな発言しても、いつも先生は
それをプラスに持って行ってくれてました。
本当に嬉しかったんです(≧ε≦)

ちょっぴり愚痴って、発散!
大事ですよね~。何か偉そうにスミマセン;

Unknown said...

ここのところ、バタバタしててブログチャックを怠っていたのだが、、、、何て事!のりちゃん。大丈夫?
読んでいて、なんだか私がアメリカに来たばかりの頃を思い出してしまいました。。。
あのときはのりちゃんに愚痴を聞いてもらい大分楽になったのを覚えてます。
お互い状況は違うけど、何処にいても人間関係で悩むのはつらいよね。私もよく
「この年になって、こんな場所でこんな目に遭うなんて、、、」
思っていたよ。テメスゲンの言うとおり、自分とペースや価値観の違う人とは適度な距離が必要だよね。私は、自分の中で納得できないことが出てくるたび、相手を攻めてしまう気持ちと、自分の心の小ささを実感するような、、、悪循環にはまってしまっていたような気がします。
まして、同居してる親族となると、大変さも、、、、想像を絶するよ。
まずは、残り1年をなるべく波風たてないようにするには、何か家事分担をしてもらうことだよね。
悲しいことに、相性が悪い人とでも親族ならその後も付き合いは続くからね~何か一つでも、ちゃんとした役割をしてもらうとそれだけで気が楽になると思う。
まずは簡単な事でも、初めてもらったら?
責任感が強く、仲間意識が強いのりちゃんのこと、テメスゲンの言う適度な距離感(必要なこと以外話さない等)っていうのもかなりストレスになるんでしょう、、、
こんど、電話でマシンガントーク炸裂しようか。縁が早く寝たら電話するよ。久しぶりに沢山話して笑おうか。
では、またね