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Friday, August 20, 2010

オバマ大統領の発言

オバマ大統領が8月14日に「Muslims have the same right to practice their religion as anyone else in this country」と発言したことで、抗議・非難の声がでている。ニューヨークのグランド・ゼロ(世界貿易センター跡)近辺にモスク設立案がある(実際には礼拝所も兼ねた、イスラム教のコミュニティーセンター)等で、火花が散っている。

私はこの発言を、仕事から帰る途中、NPR(ナショナル・パブリック・ラジオ、NHKのようなもの)で聞いたのだが、「この人、さすがだな」と思ったのを覚えている。私自身が宗教に比較的寛容な文化に育ったからか、宗教感覚はかなりリベラル(自由)だとおもうけど、歴史的にキリスト教を母体とするアメリカの大統領としての発言。自分の本心を曲げず、支持率低迷のこの時期、その勇気をたたえたい。

貧富、高学歴の有無、IQ(知能レベル)の高低、出身国、出身文化、言語、宗教観、仕事の種類、育った家庭環境等、このどれを取っても、いい人もいれば悪い人もいる。ある宗教のごく一部の人たちが、宗教をカサに悪いことをしたからといって、その宗教を全部ひとまとめにして、その宗教を信じる人が皆悪いということはできない。

自由の国アメリカといっても、Hate Crime(憎悪からおきる犯罪、主に異人種・文化間)は後を絶たず、イスラム教徒、中近東出身の人たち、ひいては同性愛者等に対する偏見も多い。アメリカとは何の縁もない私が、アメリカ人でアメリカの教育を受けた人たちと肩を並べて、医学的だけでなく、法的にも責任の重い仕事をさせてもらっていることにはとても感謝しているけど、まだまだ自由というには、程遠いんじゃないかな。

レズビアンの友人の一人が、「同性愛者であることはキリスト教では、罪なんだよ」と悲しそうに言ったのを今でもよく思い出す。彼女はイタリア人とドイツ人のハーフで、育った家はカトリックだったと思う。自分は罪な人間である、と重いながら、この人は人生を送っていくのか。「まっすぐの自分であることが罪」なんていう宗教なら、「信じる人を助ける」という宗教の意味がないのではないか。

オバマさんの発言から、自身の宗教観みたいなものに話がそれてしまったけど、皆さんはどうお考えでしょうか。

1 comment:

Haru-mama said...

アメリカ人で、例のモスクに反対している人達は、もしかしたらムスリムの中でもどのくらいのパーセンテージが原理主義の人達なのか分からないし、いわゆる一般のムスリムの人達が原理主義の人と関係があるのかないのか、彼らの行動をどう捉えるか、とかいう知識自体がないのかもね。そうすると「得体の知れない奴ら」みたいな扱いになっちゃうのかな。いずれにしても、自分と違うバックグラウンドの人々を理解しようと皆が少しずつ歩み寄れば解決できる問題っていっぱいありそうだよね。ま、理想論かもしれないけど。